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zoom RSS 管制塔占拠部隊の隊長前田君の手紙

<<   作成日時 : 2005/08/11 22:23   >>

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管制塔占拠部隊の隊長前田君(1989年12月6日に出獄)の林純子さんへの手紙

柘植さんが、作った『優しさを歌え!』が、1/2(土)(1989年)に交付になりました。その日のうちに読みました。林さんも読んだと思いますが、心に染みるものがあったのではないでしょうか?
 私は、読みながら泣きました。『この8年間本らしい本というものを全く読んでいません。精神がチラついてしまっていますから読めなかったのです」の文にぶつかって、数分間、前に進めませんでした。また、大島さんが、『第四インターの関係スジとは同席したくない」と発言したというくだりには、声を挙げないように歯を食いしばっていたのですが、どうしようもなくなり声を上げて泣いてしまいました。独房だからいいやと思いしばらく泣いていました。大島さんは、インターの三里塚における顔みたいな人だったのです。柘植さんと和多田産は、その意味では裏の顔でした。この人たちが、何でこんなに苦しまなければならないのか…と考えると胸がつぶれるような、心臓がわしづかみされているような苦しさを覚えます。
 柘植さんも大島さんもとにかくやさしい人です。本当にやさしいのです。おそらく柘植さんは、やさしさを守ろうとして心のバランスをちょっと崩してしまったのでしょう。大島さんは、やさしさを、壊されまいとして心を鉄板で覆ってしまったのだと思います。さぞつらい10年だったのでしょう。何であんな優しい人たちが苦しまなければならないのか…と迫る悲しさと同時に、柘植さんが、それでも必死に優しさを守ろうとする、大島さんが自分を失わないとする姿がせつなくてせつなくて泣きました。私の田舎には、『むつこい』という言葉があります。標準語の『かわいそう』にあらされているような、事態を第三者的に客観化して述べることばとちょっとちがうのです。沖縄の「むちぐるしい(「肝苦しい」とかくらしい)」と似てます。それを見聞する自分の胸が苦しいというニュアンスの言葉です。『優しさを歌え!』を読んでいると『むつこくてむつこくて』涙が止まらなくなります。こんなに苦しみながら優しさを守っているのかと思うと…。
 柘植さんは、和多田さんや私が出獄したら、ロッキーのセコンドのように「もう立つな」というつもりだそうですけど、私は今、柘植さんに、「立つな!!」といいたいです。今いろんなことにかかわって、心のバランスを崩して欲しくないのです。もっともっと、のんびりとゆったり休んでいてほしいのです。和多田さんと私を「温かく迎える会」は嬉しいのですが、柘植さんは、今はそういうことにかかわらず、もっともっとのんびりと気楽に過ごして欲しいと思うのです。私も、私以上に和多田さんも、柘植さんの気持ちだけで心がいっぱいですし、温かい気持ちになります。大島さんが、私の出獄のために歌の練習をしていると聞いただけで、目に涙がたまります。ですけど、柘植さんにはやっぱり「立つな!!」といい気分です。
 しかし、このパンフの最後の一文に少し救われたような感じがしています。「江副!!何でオレにリクルート株を譲渡しなかったのか…。」の文を目にし、「あぁあの頃の柘植さんは健在だ」と胸をなでおろすことが出来ました。吉永小百合の「夢一途」を読んだことのくだりと共にこの文章のユーモアは彼ながらのもので安心しました。
 柘植さんは「優しさを歌え!!」の発行のためにずい分お金を使ったことを前書きに書いています。それで申し訳ありませんが、私の図書資金から1万円くらいでも送ってあげて頂くとありがたいです。よろしくお願いいたします。柘植さんが一日も早く気楽になることを心から祈っています。
 ところで柘植さんは、私と和多田さんが、「大喪の礼」の日あたりに発表される恩赦で、少しは早く出獄するだろうと思って下さっているようです。今の雰囲気ですと、確かに減刑くらいはありそうです。しかし私は、法的に可能であるのなら、この恩赦は拒否するつもりでいます。戦犯天皇に恩赦をもらうくらいなら、つらくても刑期をまっとうしたほうが、ずっと心の風通しが良いです。そういうことですので、私の出獄は今年の12月16日だと思っていてもらえるとありがたいです。

1989年1月
(林純子さんは、仮名。前田君の獄中生活の窓口になっていた方)

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